低用量テオフィリンはCOPDの増悪を減らしますか?

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お題論文

Effect of Theophylline as Adjunct to Inhaled Corticosteroids on Exacerbations in Patients With COPD

論文のPECO

P : 40歳以上のCOPDで喫煙が10パック年あり現在ICSを使用しており、前年に2回以上抗菌薬、経口ステロイドもしくはその両方で治療した患者

E : テオフィリンを1日200mg1回もしくは2回(濃度を1〜5 mg/Lになるように調節)

C : プラセボ

O : 52週間の治療期間中に抗菌薬、経口ステロイド、もしくはその両方を必要とするCOPD増悪回数

※除外:COPD以外の呼吸器疾患、不安定な虚血性心疾患の場合、血漿テオフィリン濃度を1〜5mg/L以上にしてしまう可能性のある薬剤の使用者

ランダム化されている?

ランダム化されているか? → されている

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 増悪回数なので真のアウトカム

盲検化されてる?

盲検化されているか? → 二重盲検されている

ランダム化は保持された?

ランダム化は最終解析まで保持されたか? → ITT解析、per-protcol解析がされている

※最初テオフィリン791名、プラセボ787名が受け取っているがITT解析されたのがテオフィリン群772名、プラセボ群764名とあるので厳密にITT解析なのか疑問。

結果

合計で3430の増悪があり、テオフィリン群は1727、プラセボ群は1703。

平均の増悪回数は、

テオフィリン 2.23 (95%Cl 2.10~2.38)

プラセボ 2.23 (95%Cl 2.09~2.37)

未調整のMD 0.01 (95%Cl -0.19~0.21)

未調整のインシデントrate ratio 1.00 (95%Cl 0.92~1.09)

調整IRR 0.99 (95%Cl 0.91~1.08)

セカンダリアウトカムですが病院で治療した重篤な増悪は、平均増悪回数が

テオフィリン群 0.17(0.49)

プラセボ 0.24(0.66)

でMDが-0.07 (95%CI -0.13~-0.01)、 IRR 0.72 (95%CI 0.55~0.95)、調節IRR 0.72 (95%CI 0.55~0.94)  P=0.02

まとめ

COPDでICSでの治療中の患者さんに追加でテオフィリンを導入しても増悪回数は減らず、メリットはあまり感じない結果となっています。

また、喫煙とテオフィリンという相互作用もあることから特に注意が必要ですね。

ちょうどアンサングシンデレラの最初の話が喫煙とテオフィリンでしたね。

セカンダリアウトカムではありますが、重篤な増悪回数が減少傾向なのが気になりますが、この文献を読む限りでは積極的に使用するということにはならなそうです。

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