タミフルの効果はどれくらいですか?

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とりあえず、今回で1回区切りのインフルエンザ薬シリーズです。

最後はタミフル。

個人的印象ですが少し影を潜めた感じがします。

お子さんはタミフルが多いでしょうが、成人は口から吸い込むリレンザ、イナビルの処方が多いかな。

お題論文

Oseltamivir for influenza in adults and children: systematic review of clinical study reports and summary of regulatory comments

PMCID: PMC3981975

論文のPECO

P : インフルエンザA型B型感染の小児と成人

E : オセルタミビル

C : プラセボ(1つの研究では無治療との比較)

O : 症状の緩和、病院への入院、合併症、および害

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 4つなのでギリギリOK?

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 真のアウトカム

メタ分析の4つのバイアス

評価者バイアス → 3名のレビュアーが独立して行っている

出版バイアス → 出版されていない文献も含めて行われている。funnel plotは用いられていない

元論文バイアス → RCTが集められているがITT解析されているかは本文中には記載が見つからない。

異質性バイアス → I2で検討されている

結果

症状の短縮

成人

16.7時間(95%Cl 8.4〜25.1時間、P <0.001)

小児

29時間 (95%Cl 12~47時間、P = 0.001、I2=75%)

喘息を有する小児では有意差なしとしています。

入院

成人

RR 0.92(95%Cl 0.57~1.50、I2 = 0)

小児

RR 1.92 (95%Cl 0.7~5.23)

肺炎など

成人(investigator mediated unverified pneumonia on treatment)

RR 0.55 (95%Cl 0.33~0.90、I2=0%、NNTB 100)

小児では肺炎、中耳炎、気管支炎も検討されているがいずれも有意差は見られていない。

気管支炎

RR 0.65 (95%Cl 0.27~1.55)

中耳炎

RR 0.8 (95%Cl 0.62~1.02)

肺炎

RR 1.06 (95%Cl 0.62~1.83)

有害事象

吐き気

RR 1.57 (95%Cl 1.14~2.51、I2 =42%)

NNTH 28

嘔吐

RR 2.43 (95%Cl 1.75~3.38、I2=0%)

NNTH 22

下痢

RR 0.67 (95%Cl 0.46~0.98、I2=44%)

まとめ

本文中でも触れられていますが、妥当性が高くない試験の方が多いようです。

しかし、症状の改善を半日早くするくらいという効果というのは大体同じ印象を受けます。

また、成人の肺炎は有意差ありとなっていますがNNTB100と臨床上実感できるほどの効果かどうかは微妙な印象を受けます。

また、有害事象のNNTHの方が20台なので重篤なものではないですがさらに微妙な印象を加速させてくれます…。(あくまで私の印象ですが。)

小児の方は中耳炎に対しては良さそうな傾向が見られなくもないですが有意差はなしということで実際どうなのかは謎ですね…。

インフルエンザの薬の論文を少し読んでみましたが、う〜ん。

思ったほどの結果だったでしょうか?私はよくわかりません…。

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