高齢者は厳格に血圧管理した方がいいですか?その2

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前回に引き続き高齢者の血圧管理についてです。

本当によく分からない…。

お題論文

Target blood pressure for treatment of isolated systolic hypertension in the elderly: valsartan in elderly isolated systolic hypertension study.

PMID:20530299

論文のPECO

P : 収縮期高血圧(収縮期血圧160mmHgおよび拡張期血圧90mmHg)を有する患者70歳および85歳

E : 140mmHg未満

C : 140~150mmHg

バルサルタンを第一選択として1日1回40〜80mgを投与。

各群の目標BPが1~2ヶ月以内に達成されなかった場合、バルサルタンを160mg増加し、および/または他の降圧薬、例えば低用量利尿薬やCa拮抗薬などを使用して、標的BPを維持する。

O : 突然死、致命性/非致死性脳卒中、致命性/非致死性心筋梗塞、心不全による死亡、その他心臓血管死、心血管疾患の計画外入院、腎機能障害の複合アウトカム

ランダム化されている?

ランダム化されているか? → されている

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → compositeされているので明確としています

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 真のアウトカム

盲検化されてる?

盲検化されているか? → されていない。PROBE法

ランダム化は保持された?

ランダム化は最終解析まで保持されたか? → ITT解析とper protocol解析がされている。

※Figure1をみると割付後の人数と最終解析人数が違うんですが、これってITTされたと言っていいのか?

結果

追跡期間 2.85年。

血圧

厳格群 136.6±13.3 / 74.8±8.8 mmHg

コントロール群 142±12.5 / 76.5±8.9 mmHg

発生速度

厳格群 10.6 (1000患者-年)

コントロール群 12.0 (1000患者-年)    (P=0.38)

発生頻度

厳格群 2.4%(1000患者-年あたり8.2人)

コントロール群では2.3%(1000患者-年あたり7.8)

HR 1.04 (95%CI 0.56~1.93、 P=0.89)

二次アウトカムで各項目のアウトカムを見てますがいずれも有意差なし。

まとめ

喫煙者が厳格群で有意に多いのですがこれは調整されてるから問題ないんでしょうかね?

3年間の血圧を見ると136mmHgと142mmHgなのでこの微妙な差ではアウトカムにも影響ないということでしょうか?

ちなみに前回読んだ論文では、135.7±9.0mmHg / 76.2±6.1mmHgと149.7mmHg±11.0 / 82.1±7.5mmHgの差です。

また、使用薬剤のベースラインからの変化を見ると厳格群が有意にCa拮抗薬が増えています。

単純に使用率で見ると有意差なしなんですが、ベースラインからCa拮抗薬を使って血圧を厳格に保ってもアウトカムは変わらない可能性もあるのかな?

これすっごいわけわからなくなってきた…。誰か助けて…。泣

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