高齢者は厳格に血圧を管理した方がいいですか?

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高齢者の血圧管理はどれくらいがいいのか調べてみました。

この辺りは難しくて敬遠していたところです。(泣)

お題論文

Effects of intensive antihypertensive treatment on Chinese hypertensive patients older than 70 years.

PMID:23730991

論文のPECO

P : 70歳以上で異なる日に2回測定し収縮期血圧150以上and/or拡張期血圧90以上もしくは高血圧を診断され降圧薬を処方されている患者

※除外基準

二次性高血圧、弁膜症、CKD(血清クレアチニン3.0mg/dL以上)、過去6ヶ月間の心筋梗塞、脳卒中、NYHA III以上のうっ血性心不全、肝機能不全、自己免疫疾患、悪性腫瘍、アルツハイマー病、非心血管疾患でも致死性疾患の場合は除外

E : 厳格管理 140/90mmHg以下

C : 通常管理 150/90mmHg以下

※エナラプリル10mg/d、ビソプロロール2.5~5 mg/d、アムロジピン5~10mg/d、インダパミド1.5~2.5mg/dを使用し目標血圧に到達するまで段階的に追加。

O : 致命的/非致死的脳卒中、急性心筋梗塞、心臓血管死(突然死および心不全死)の複合アウトカム

ランダム化されている?

ランダム化されているか? → されている

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 真のアウトカム

盲検化されてる?

盲検化されているか? → されていない。PROBE法

ランダム化は保持された?

ランダム化は最終解析まで保持されたか? → ITT解析されている

結果

血圧

厳格群 135.7±9.0 / 76.2±6.1mm Hg

通常群 149.7±11.0 / 82.1±7.5mmHg  (P<0.01)

使用薬剤

ACE阻害剤

厳格群 31.5%

通常群 29.6%

Ca拮抗薬

厳格群 27.2%

通常群 29.8%

b遮断薬

厳格群 21.2%

通常群 19.4%

利尿薬

厳格群 21.2%

通常群 19.4%

一次アウトカム

厳格群 40例(11.0%)

通常群 67例(18.6%)

P=0.004

Kaplan-Meier曲線

総死亡率 41.7%低下(P=0.001)

心血管死亡率 50.3%低下(P=0.002)

一次複合アウトカム 40.6%低下 (P=0.004)

致死性/非致死性脳卒中 42.0%低下 (P=0.036)

心不全死 62.7%低下(P=0.029)

心血管死亡 50.3%低下(P=0.002)

心筋梗塞の発生率は有意差なし(P=0.991)

まとめ

PROBE法で行われた試験ですが、設定されているアウトカムは複合アウトカムで死亡も入っているので大きな問題ではないかな?

一次アウトカムのうち出血性脳卒中(P=0.240)、虚血性脳卒中(P=0.087)、急性心筋梗塞(P=0.991)では有意差なしですが、心血管死や心不全での死亡では有意差ありなど厳格に血圧コントロールした方がいいような結果に思えます。

急性心筋梗塞での死亡と突然死では有意差が見られていませんが増えるわけではありませんし、他のアウトカムは全て有意差が見られるという結果です。

高齢者の血圧は厳格にコントロールしない方がいいようなイメージありましたが、よくわかりませんね…。

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