こむら返りにいい治療法は何ですか?

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こむら返りなどに対しての薬は芍薬甘草湯が有名ですが、偽アルドステロン症などの副作用もあり長期連用は避けたいところです。

漢方飲んでないと怖いといって長期連用する例もたまにですが見られるので他にいい方法はないか探してみました。

お題論文1

Non-drug therapies for lower limb muscle cramps.

PMID:22258986

論文のPECO

P : 60歳以上で、過去3ヶ月間の夜間こむら返りのため​​にキニーネを処方されている患者

E : lean-to-wall calf muscle stretching

C : placebo stretching

O : 12週後のこむら返りの頻度

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → アブストラクトのみで不明だがこむら返りの頻度なら明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → こちらもアブストラクトのみだがこむら返りの頻度なら真のアウトカム

メタ分析の4つのバイアス

評価者バイアス → 2名が独立して行ったと記載あり

出版バイアス →  CENTRAL、MEDLINE、EMBASE

言語の制限なし

元論文バイアス → ランダム化比較試験のみを対象にしている

異質性バイアス → 1つのRCTしか含まれていないみたい?

結果

両群間で有意差なしとしか記載がない。

お題論文2

L-carnitine Reduces Muscle Cramps in Patients With Cirrhosis.

PMID:25496816

論文のPECO

P : 肝硬変でこむら返りを繰り返している患者

E : L-カルニチン1200mgを1日4回

C : L-カルニチン900mgを1日3回

O : 8週後のVAS、こむら返りの頻度?

※EとCは逆かも。

真のアウトカムか?

論文のアウトカムは真のアウトカムか? → VASとこむら返りの頻度であれば真のアウトカム

調整した交絡因子は?

調整した交絡因子は何か? → アブストラクトしか読めないため不明

結果

8週後のこむら返りは全患者の88.1%において減少。

28.6%について消失。

VASスコア

全体のVASスコア 26.2±29.1低下(P<0.0001)

8週後にこむら返りが減少した割合

1200mg群 43.5%

900mg群 10.5%       (P=0.037)

VAS

1200mg群 9.9±13.5

900mg群 39.6±31.9   (P=0.037)

有害事象の報告なし

お題論文3

Quinine for muscle cramps.

PMID:25842375

論文のPECO

P : こむら返りがある患者

E : キニーネ(平均300mg/day(200~500mg))

C : ビタミンE、ビタミンEとキニーネの併用、キニーネとテオフィリンの併用、キシロカイン注射

O : こむら返りの頻度?期間?

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → こむら返りの頻度なら明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → こむら返りの頻度なら真のアウトカム

メタ分析の4つのバイアス

評価者バイアス → 3名の著者が独立して行っている

出版バイアス → Cochrane Neuromuscular Disease Group Specialized Register, CENTRAL, MEDLINE,EMBASE

元論文バイアス → RCTのみ

異質性バイアス → 不明

結果

プラセボと比較して2週間にわたり28%のこむら返りの頻度、10%のこむら返りの強度、20%のこむら返りがある日数を有意に減少させたがこむら返りの期間(持続時間?)は影響なし。

キニーネとビタミンEの併用、ビタミンE単独、キシロカインの注射は、副作用を含めた全アウトカムにおいてキニーネと有意差なし。

キニーネ単独ではキニーネとテオフィリンの併用より有意に効果が低かったが、有害事象に有意差はなかった。

お題論文4

Magnesium for skeletal muscle cramps.

PMID:22972143

論文のPECO

P : 骨格筋痙攣のある患者

E : マグネシウムサプリメント

C : プラセボもしくは無治療

O : 4週間後のベースラインからの1週間あたりの痙攣回数の減少割合

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 真のアウトカム

メタ分析の4つのバイアス

評価者バイアス → 2名の著者が独立して行っている。

出版バイアス → Cochrane Neuromuscular Disease Group Specialized Register , CENTRAL, MEDLINE , EMBASE, LILACS, CINAHL Plus, AMED,SPORTDiscus

元論文バイアス →  RCTのみ。ITT解析されているかは不明

異質性バイアス → 不明だが検討されているみたい

結果

4週間後のベースラインからの1週間あたりの痙攣回数の減少割合(vs プラセボ)

-3.93%(95%CI -21.12%〜13.26%)

4週後の1週あたりの減少した痙攣回数(vs プラセボ)

0.01 回/週 (95%CI -0.52〜0.55)

ベースラインからの痙攣率が25%以上の減少した割合

マグネシウム群で8%低かった。(95%CI -28%〜12%)

痙攣の強度、期間は有意差なし。

無治療との比較でも有意差なし。

まとめ

一応今回は4つでやめてみました。(疲れただけ…。笑)

いずれもアブストラクトしか読めず批判的吟味ができないのでなんとも言えません…。

非薬物療法であるlean-to-wall calf muscle stretching(壁に手をついてやるストレッチ?)と普通のストレッチとの間に有意差はなく、キニーネの使用が一般的なのかな?という印象です。

そのキニーネもある程度の効果は期待できますが、確認できる限りだとマラリアにしか適応がないので日本での処方は無理っぽいですね…。

エルカルチンに関しては肝硬変患者に関しては文献見つけましたが肝硬変がない患者については不明。私が探せてないだけだと思いますので今後も調べたいと思います。

効果の方は1200mgで結構期待できそうですがエルカルチンFF250mgで約5錠ですか。

1日あたり1,393円。結構高いな…。

ただ、こむら返りの頻度が高いとQOLへの影響大きいと思うので肝硬変患者であれば考慮したい。

また、ミネラル不足がこむら返りの原因の1つという話もあるようですが、マグネシウムの服用がこむら返りに効果があるかというのは微妙な結果ですね…。

足のつり、こむら返りへの処方として名高い芍薬甘草湯の代わりになる治療はないかと探してみましたが、これといってない印象…。

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