イナビルとリレンザはどちらがいいですか?

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こちらの方ではすこーしばかりインフルエンザが落ち着いてきた印象を受けます。

それより雪が…。

もうお腹いっぱい降ったのでもういいです…。

春が待ち遠しい…。改定なければもっといい…。

さて、今日はリレンザとイナビルについてです。

私の印象ですがどちらを使うかって医師によって結構綺麗に分かれませんか?

使用方法についてはリレンザ、イナビル共に特有の落とし穴とも言える特徴があり個人的に一概にどちらがいいかと言えないですね…。

しかし、効果はどうなんでしょうか?

1つの文献からでは到底判断できませんが見てみました。

お題論文

Comparison of the clinical effectiveness of zanamivir and laninamivir octanoate for children with influenza A(H3N2) and B in the 2011–2012 season

PMCID: PMC4186462

論文のPECO

P : 5〜18歳の外来患者で、37.5℃以上の腋窩温度を有し、検査でインフルエンザウイルス感染と診断された患者

※除外

発熱開始から投与開始までの時間が48時間以上である場合、または投与開始前に体温が37~5℃未満に低下した場合。

E : ザナミビル 1日2回5日間(1日20mg)

C : ラニナミビル 1回吸入(10歳未満の患者では20mg、10歳以上では40mg)

O : 初回投与後からの発熱の持続時間

真のアウトカムか?

論文のアウトカムは真のアウトカムか? → 真のアウトカム

調整した交絡因子は?

調整した交絡因子は何か? → 使用薬剤、年齢、性別、予防接種の状態、発症から最初の投与までの期間、年齢、性別、抗インフルエンザ薬、インフルエンザの種類、発症から発症までの時間。

結果

発熱の持続時間

ザナミビル 29.5時間

ラニナミビル 28.8時間

患者の体温が37.5℃未満で24時間以上経過した後に再び37.5℃以上に上昇する症状(肺炎や中耳炎ではない)

インフルエンザA型 19名(43%)

インフルエンザB型 15名(73%)

合計34名(52%)

ラニナミビル 28名(89%)

ザナミビル 6名(18%)

まとめ

観察研究ではありますが、発熱の持続時間はリレンザとイナビルの間に有意差なしという結果。

解熱後再び発熱するという症状がイナビルの方に多いのは、イナビルの吸入が不十分だった可能性もディスカッションの部分で触れられています。

リレンザは5日間で合計10回吸入するのに対し、イナビルは合計2回〜4回吸入なので吸入が不十分だった場合の影響が大きいかもしれないという考えです。

しかし、The course of fever following influenza virus infection in children treated with oseltamivir.(PMID:18428131)(原著読んでません。)では1〜5歳の小児と6〜12歳の小児ではこの解熱後再び発熱するという症状が1〜5歳児でより高いという報告もあるようで吸入の不十分さだけが原因とは断定できないとしています。

う〜ん…。

この試験の対象年齢が5〜18歳ですが、うちの子供達の場合を考えてみると小さいうちは吸入薬は難しいと思うなぁ…。

とりあえず、解熱までの期間においてはリレンザもイナビルも大差ない印象です。(小児の場合)

最後に「日本の医師はほぼすべてのインフルエンザ患者に対して抗インフルエンザ薬を処方しています。」と記載されていてだからバイアスはないよって意味で記載されているようなのですが、んん??…。と思ったのは内緒です…。

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