リレンザとタミフルはどちらがいいですか?

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インフルエンザが猛威を振るっているというニュースを見た方も多いと思いますが、実際今年は多い印象があります…。

使い方の指導で喉がカラカラです…。

インフルエンザウイルスに対する薬は現在日本で「タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ」の4つが使用することができます。

また、来シーズンまでには新薬の噂もチラホラ。

インフルエンザの薬の詳しいところは某先生の薬の比較と〜の本で学んでもらうとして…(笑)、実際タミフルとリレンザの効果に差はあるのでしょうか?

お題論文1

A comparison of the effectiveness of zanamivir and oseltamivir for the treatment of influenza A and B.

PMID:17936910

アブストラクトのみです。

対象となった患者の情報がイマイチわかりませんが、インフルエンザA型B型の患者1113名を対象にザナミビルかオセルタミビルの投与で比較した試験のようです。

初回投与後の発熱期間の結果の方はというと、
インフルエンザA

ザナミビル 31.8±18.4h

オセルタミビル 35.5±23.9h (p <0.05)

インフルエンザB

ザナミビル療法 35.8±22.4h

オセルタミビル  52.7±31.3h  (p <0.001)

とインフルエンザB型についてはザナミビルの方が解熱までの期間が短そうだという結果になっています。

お題論文2

Comparison of efficacy and safety of oseltamivir and zanamivir in pandemic influenza treatment

PMCID: PMC3523509

論文のPECO

P : 17〜70歳でBMI<30であり発熱が38℃以上で、喉の痛み、頭痛、筋肉痛、衰弱、下痢、吐き気、嘔吐、咳、鼻漏、呼吸困難の少なくとも1つの症状が存在しインフルエンザと診断された患者。

※除外 → ポリメラーゼ連鎖反応アッセイ試験(PCR試験)におけるインフルエンザ感染について陰性であった患者は、研究から除外した。 妊婦、気管支喘息のような慢性疾患の患者も除外した。

E : 発症から48時間以内にザナミビルを5日間10mg(2×5mg)の経口吸入器として成人に1日2回投与

C : 発症から48時間以内にオセルタミビルを成人に1日2回150mg(2×75mg)として5日間投与

O : 腋窩の体温が正常になるのに要した時間、筋肉痛の減少、症状の消失、および合併症

※1

H1N1の鼻スワブからPCR検査が行われたかどうかを確認した。 パンデミック時の患者数が過大であるため、すべての患者にH1N1 PCR検査を行うことができなかった。 H1N1 PCR検査を受けた患者はわずか8人(10%)でした。

※2

症状の緩和のための他の薬物(抗炎症薬、抗発熱薬、および咳止めシロップなど)の処方を受けていない。

真のアウトカムか?

論文のアウトカムは真のアウトカムか? → 真のアウトカム

調整した交絡因子は?

調整した交絡因子は何か? → 何を調整しているのかはっきり言及はされていない?

結果

解熱するまでの期間

オセルタミビル 50.4±13.5時間

ザナミビル 43.2±16.7時間    (P=0.0157)

他の症状が消失するまでの期間

オセルタミビル 157.2±66.3時間

ザナミビル 163.2±72.5時間   (P=0.715)

活動の再開までの期間

オセルタミビル 158.4±62.4時間

ザナミビル 145.2±63.1時間    (P=0.372)

どちらの群でも生命にかかわる合併症は認められなかった(P> 0.05)。

有害事象

眠気

オセルタミビル 37.5%

ザナミビル 27.5%

悪心

オセルタミビル 25%

ザナミビル 15%

呼吸困難

オセルタミビル 0%

ザナミビル 12.5%(1名呼吸窮迫の発症によりザナミビル中止)

まとめ

ちょっとよく分からない文献でしたが読んでみました。

後ろ向き研究のようですが交絡因子とかよく分からなかったので批判的吟味という意味ではできていません…。(年齢とか表になってるのはされてると考えられるのかな?)

対象者も80名と少なめな印象があります。

解熱までの時間に関してはザナミビルが約7時間ほど速そうだという結果ですがどうでしょう…。

早く熱を下げたいというのはわかりますが…。

また、副作用の面から見ても悪心がタミフルで多いものの呼吸困難の副作用はザナミビル特有と考えると、う〜ん…。

総合すると…

2つの文献から総合すると論文の妥当性に疑問があるものの、リレンザの方が少しばかりよさそうな気もしなくもないですが、呼吸困難の有害事象のこと、使用方法の煩雑さ、タミフルにしろリレンザにしろ効果的には解熱までの時間を少し早くしてくれるくらいの効果というのも合わせて考えるとタミフルで十分という印象も受けます。

もちろん試験対象者が健常成人なのでその場合ですが。

そもそもインフルエンザになったら全ての人に抗インフルエンザ薬が必要かというとそういうことでもありません。

そういう中で無治療で自宅安静かタミフルかリレンザ(もしくはイナビル)どっちを使うかという個々の判断が必要になるわけですが、少なくともリレンザじゃないとダメ!という印象は受けなかったです…。私は…ですけどね。

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