小児の便秘の続き

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今回も小児の便秘についてです。

とりあえず、私の中では今回で終わりにしようかなと思ってます。

あ、でも綿棒浣腸のこともありますね。

お題論文

Osmotic and stimulant laxatives for the management of childhood constipation.

PMID:27531591

論文のPECO

P : 0歳から18歳までの小児

E1 : ポリエチレングリコール

C1 : プラセボ

E2 : 高用量ポリエチレングリコール(0.7g / kg)

C2 : 低用量ポリエチレングリコール(0.3g / kg)

E3 : ポリエチレングリコール

C3 : ラクツロース

E4 : ポリエチレングリコールPEGをマグネシアの乳

C4 : マグネシア乳(酸化マグネシウムのこと?)

E5 : ラクツロース

C5 : マグネシア乳

E6 : 流動パラフィン

C6 : ラクツロース

E7 : ポリエチレングリコール

C7 : 浣腸

E8 : 食物繊維

C8 : ラクツロース

E9 : ポリエチレングリコール

C9 : 食物繊維

O : 排便頻度

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 真のアウトカム

メタ分析の4つのバイアス

評価者バイアス → 2名の評価者が独立してデータの抽出、評価をしている

出版バイアス → MEDLINE、EMBASE、Controlled TrialsのCochrane中央登録簿、Cochrane IBD Group Specialized Trials Registerで言語制限なし

元論文バイアス → RCTのみが採用されている。ITT解析されたかは不明。

異質性バイアス → Chi(2) 、 I(2)で検討されているとある

結果

25個のRCTのうち14がバイアスリスクが高いとしています。

※以下の単位は1週ごとの回数

1.ポリエチレングリコール vs プラセボ

MD 2.61 (95%CI 1.15~4.08)

2.高ポリエチレングリコール vs 低ポリエチレングリコール

MD 1.30 (95%0.76~1.84)

3.ポリエチレングリコール vs ラクツロース

MD 0.70 (95%CI 0.10~1.31)

追加治療の必要性

ポリエチレングリコール 18%(27/154)

ラクツロース 31%(47/150)

RR 0.55 (95%CI 0.36~0.83)

4.ポリエチレングリコール vs マグネシア乳

MD 0.69 (95%CI 0.48~0.89)

5.ラクツロース vs マグネシア乳

MD -1.51 (95%CI -2.63~-0.39)

6.流動パラフィン vs ラクツロース

MD 4.94 (95%CI 4.28~5.61)

7.ポリエチレングリコール vs 浣腸

MD 1.00 (95%CI -1.58~3.58)

8.食物繊維 vs ラクツロース

MD -0.80 (95%CI -2.63~1.03)

9.ポリエチレングリコール vs 食物繊維

MD 0.20 (95%CI -0.64~1.04)

まとめ

アブストラクトしか読むことができず、バイアスリスクが高そうと記載もありますがポリエチレングリコールが最も小児の便秘に良さそうだという結果になっています。

(にしてもえらいややこしいアブストラクトだった…。)

プラセボと比較して1週あたり3回近く増えるのであれば十分という気もしますが、割り引いて考えたほうがいいかもしれません。

そしてこの結果をまとめて考えてしまうとちょっと微妙なんじゃないかなと思いました。差があったとしても実際どれほどなんでしょうか…。

また、日本でよく処方されているであろうラクツロースやカマ(マグネシア乳がカマだとして)よりも回数が増える可能性もあります。

ただ、残念ながら現在の日本ではポリエチレングリコールの処方は出せないのが現状です。

海外ではMOVICOLという名前で使用されていますが日本はまだ未発売。

しかし、やっと今年11月末に製造承認の申請を行っているようなので慢性便秘などの適応症で発売されそうです。(もちろん承認申請が取れなければ発売されませんが…。)

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