厳格な体重管理で糖尿病が治りますか?

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今回もtwitterから気になった論文をピックアップ。

ただアブストラクトしか読めませんでした…。

お題論文

Primary care-led weight management for remission of type 2 diabetes (DiRECT): an open-label, cluster-randomised trial.

PMID:29221645

論文のPECO

P : 過去6年間に2型糖尿病と診断され、BMIが27~45kg/m2であり、インスリン治療を受けていない20~65歳の人

E : 糖尿病薬、降圧薬の中止、食事を825~853kcal/日を3~5ヶ月、段階的な食品の再導入(2~8週間)、長期的な体重減少の維持のためのサポート

C : ガイドラインのベストプラクティスケア

O : 12ヶ月後の体重が15kg以上減少とすべての糖尿病薬中止から少なくとも2ヶ月HbA1c6.5%未満と定義された糖尿病の寛解

ランダム化されている?

ランダム化されているか? → されている。クラスターランダム化比較試験

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 明確

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 寛解とするなら真のアウトカム。検討されているのがHbA1cですが薬を飲まなくてもHbA1cが6.5%未満で保てるならいいですよね。それで心血管イベントや死亡率がどうなのかはまた別だと思うので注意が必要だと思います。

盲検化されてる?

盲検化されているか? → されていない。タイトルにオープンラベルと記載されている。

ランダム化は保持された?

ランダム化は最終解析まで保持されたか? → ITT解析されている

結果

15kg以上の体重減少

介入群 36(24%)

対照群 0

p<0.0001

糖尿病寛解

介入群 68(46%)

対照群 6(4%)

オッズ比 19.7 (95%CI 7.8~49.8 p<0.0001)

平均体重変化(減少)

介入群 10.0kg(SD 8.0)

​​対照群 1.0kg(SD 3.7)

調整差 -8.8kg (95%CI -10.3~ 7.3 p<0.0001)

EuroQol 5 Dimensions視覚アナログスケールで測定されたQOL

介入群  7.2ポイント(SD 21.3)

対照群  2.9ポイント(SD 15.5)

減少した差  6.4点  (95%CI 2.5~10.3 p=0.0012)

※EuroQol 5 Dimensions視覚アナログスケール

欧州で開発された医療従事者でなくとも簡易に測定できるQOLの尺度として幅広く用いられている調査表。日本では翻訳された日本語版EQ-5Dがある。調査票は移動の程度、身の回りの管理、ふだんの生活、痛み・不快感、不安・ふさぎ込みからなる3段階選択式回答法と VAS(Visual Analogue Scale)による自己評価から構成されている。

重篤な有害事象

介入群  7名(4%)

対照群  2名(2%)

重篤な有害事象として胆道疝痛、腹痛。

重篤な有害事象からの離脱につながらなかったとしています。

まとめ

残念ながらアブストラクトしか読めていません。

しかしオープンラベルなの以外はこれといって気になるところはありませんでした。

介入の特性上ブラインドは難しいと思いますし…。

1日の摂取カロリーが800kcal台となかなか食事は絞っています。

ご飯茶碗1杯(140g)で約235kcalなので毎食ご飯食べるとそれだけで705kcalです。

結構脱落者がいそうに思いますが…。

ただ、薬なしでHbA1cが維持できるのはいいことだと思います。

また、セカンダリーアウトカムだと思いますがQOL改善してるんですね。

糖尿病は薬より食事だよな…。と思わずにはいれませんでした。

ただし、ただ800kcalくらいにすればいいわけではないと思います。

カロリーを抑えるにしてもバランス良く食べましょう。(バランスよく食べた方がいいのかはわからないけど、現時点での私の理解は過剰な糖質制限など偏った食事はあまり良くなかった気がするという理解です。)

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