シタグリプチンは腎機能が悪い場合厳格に用量調節しなければいけませんか?

カテゴリー




今回は、腎機能によって用量が設定されているシタグリプチンについてです。

30Ccr50

男性:1.5Cr2.5

女性:1.3Cr2.0

の場合は通常25mg、最大50mg

Ccr30

男性:Cr2.5

女性:Cr2.0

の場合は通常12.5mg、最大25mg

とそれぞれ設定されていますが、その用量を厳格に守らないとどうなってしまうのか。

沿わなかった場合に最も懸念される有害事象は低血糖でしょうか?

しかし、もともとDPP-4単剤では低血糖リスクが低いというのが言われていたと思います。

そこで腎機能障害がある場合にシタグリプチンの用量を守らなかった場合にどうなるのかを調べてみましたが、どうにも要領を得ないというかよくわからなかったです…。

とりあえず今回はケースレポートがあったので読んでみました。

お題論文

Renal Failure and Rhabdomyolysis Associated With Sitagliptin and Simvastatin Use

患者背景

76歳の男性

下肢の痛みと衰弱で受診。

服用中の薬剤

アスピリン、クロピドグレル、オルメサルタン、カルベジロール、インスリン、メトラゾン、アミオダロン、ブメタニド、グリピジド、レボチロキシン、シンバスタチン、エゼチミブ

病歴

2型糖尿病、脂質異常症、冠状動脈疾患、心房細動、慢性腎臓病

ベースラインクレアチニン204μmol/L

経過

4ヶ月前に、シンバスタチンの用量を1日40から80mgに増量さらに1日10mgのエゼチミブを追加。

6週間前に1日50mgのシタグリプチンを開始。

3週間後に1日100mgに増量。

シタグリプチンの投与量が増加してから1週間後、両腿の疼痛と圧痛の発症。

尿素43mmol/L、クレアチニン398μmol/L、クレアチンキナーゼ22,000IU/L。

患者は横紋筋融解症および急性腎不全を合併して入院し、オルメサルタン、ブメタニド、メトラゾン、シタグリプチン、シンバスタチンおよびエゼチミブはすべて中止。

クレアチンキナーゼレベルが低下し、症状が改善し、腎機能は7日以内にベースラインに戻った。

シンバスタチン、エゼチミブ、およびシタグリプチン以外のすべての薬物療法を再開。

その後横紋筋融解の再発なしに毎日10mgのロバスタチンを開始。

まとめ

クレアチニンはmg/dl÷0.011=μmol/lで計算できるので204μmol/Lだと、2.244mg/dlとなります。

シタグリプチンの添付文書上だと中等度腎障害となり通常投与量25mg、最大で50mgとしていますので100mgは過量です。

著者らの考察が最後に記載されていますが、シタグリプチンの増量により腎不全を悪化させたと考えているようです。

これだけ服用しているとシタグリプチン以外の可能性もあるんじゃないかと思えましたが、時系列的にシタグリプチンということでしょうか。

ただ、腎機能が低下している人にシタグリプチンを高用量投与するとさらに腎機能の悪化が加速するということなら投与量は厳格に守ったほうがいいように思えます。

著者らも追加の研究が必要だとしていますしケースレポートなので一概にこうだと言えるものでもないと思います。

あ、今日の記事のタイトルですが厳格に調節しなければならないか。

…わかりません。泣

他の論文も探してみますとしか言えませんです…。

スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする