突発性難聴にステロイド内服は効果がありますか?②

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今日も突発性難聴の続きです。

もうちょっと私の理解の範疇を超えているので(私の頭が足りないだけ…)今回で一区切りにしようかと思っています。

お題論文

Oral steroid treatment for idiopathic sudden sensorineural hearing loss

PMCID: PMC4381012

論文のPECO

P : 片側ISSHLの患者

除外基準

以前にISSHLで治療された患者、リンパ管瘻、音響外傷、音響腫瘍、メニエール病、重度感染、妊娠、消化性潰瘍およびステロイドに対してアレルギーのある患者

E : 経口でプレドニゾロン(1mg/kg/day)で4日間。その後0.8mg/kg、0.6mg/kg、0.4mg/kgと減量。また聴力改善に応じて3ヶ月間経口ステロイドを処方

O : 聴力の改善(?)

真のアウトカムか?

論文のアウトカムは真のアウトカムか? → 真のアウトカム

調整した交絡因子は?

調整した交絡因子は何か? →  予後因子は、性別、罹患耳、糖尿病、高血圧、心血管疾患、耳鳴り、めまい、治療時間、および平均ピュアトーン聴力検査の治療前後

傾向スコアマッチングはされていないよう。

結果

症状の発症から治療までの期間の平均は4.7±3.7日。

糖尿病、高血圧、心血管疾患、発症後7日以上経過は有意に難聴の回復が不良。

 完全に回復中回復小回復回復せず
糖尿病あり14.720.617.647.1
糖尿病なし36.417.713.332.6
高血圧あり10.015.015.060.0
高血圧なし35.418.513.832.3
心血管疾患あり012.512.575.0
心血管疾患なし34.318.414.033.3
発症7日以下35.818.415.330.5
発症8日以降12.016.04.068.0

※単位は全て%

性別、罹患耳、耳鳴り、めまいは有意差はみられていません。

また、年齢や重症度で見てみると

 完全に回復一部回復少し回復回復せず
30歳以下54.218.76.820.3
31〜45歳60.013.36.720.0
46〜60歳25.520.323.730.5
61歳以上9.017.914.958.2
45dB以下88.62.808.6
46〜90dB26.625.29.438.8
91dB以上7.37.341.543.9

※単位は全て%

より若い年齢および軽度の難聴が有意に回復しています。

まとめ

交絡因子の影響がよくわからなかったことなど割り引いて考える必要がありそうですが、糖尿病や高血圧などの併存疾患がなく、若くて軽症で発症後1週間以内(できるだけ早いほうがいいか?)であれば回復が期待できそう?

ただ、結果の0%のところは対象者自体がいなかったみたいなので解釈には注意が必要かと思います。

ただ、これがプレドニゾロンの効果なのか?というのは疑問が残るところです。

全然よくわからない…。有意差はあるようですが回復していない割合が20〜30%あったりするし…。

今後の研究に期待します…。

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