年末年始の薬はお忘れなく(FPより役に立つ情報かもよ)

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決して一般向けではないような内容が続いている当ブログなので一般向けの記事がどれほど読まれるかはわかりませんが、今回は一般の人向けの記事を書いてみようと思います。

FPの資格も持ってないですが昨今のメディアの情報より有益な情報を心がけました。

今回は涙ぐましい努力をして安い薬局を見つけても年末年始の薬を忘れたらその涙ぐましい努力はあっという間に水の泡になるかもしれないという話です。

まず、よく見かける記事の中に「各薬局でお薬代が違う!」というのがありますのでそこから始めましょう。

調剤基本料と施設基準関係加算

調剤基本料は、41点、25点、20点と分かれています。1点は10円です。

つまり410円、250円、200円です。

ただ、現在日本にある薬局の多くは410円が調剤基本料となっていると思います。

その次に多いのが250円でしょうか。

各薬局でお薬代の違いが生まれるのはこの調剤基本料の違いと基準調剤加算や後発医薬品体制加算を算定しているかで違いが生まれます。

基準調剤加算は320円。

後発医薬品体制加算は180円か220円となっています。

ただ後発医薬品体制加算はジェネリックへの変更をがんばっている薬局に対しての加算です。

先発品よりも圧倒的に薬価(薬自体の値段)が安いジェネリックに変更したほうが圧倒的に薬代が安くなることが多いのでこの後発医薬品体制加算を取られたとしても変えたほうが安いと思いますので今回は割愛します。

基準調剤加算の算定要件

では、基準調剤加算を算定している薬局とはどんな薬局か。

算定要件は、

(1) 保険調剤に係る医薬品として1200品目以上の医薬品を備蓄していること。
(2) 当該保険薬局のみ又は当該保険薬局を含む近隣の保険薬局と連携して、24時間調剤及び在宅業務に対応できる体制が整備されていること。24時間調剤及び在宅業務に対応できる体制とは、単独の保険薬局又は近隣の保険薬局との連携により、患家の求めに応じて24時間調剤及び在宅業務(在宅患者に対する調剤並びに薬学的管理及び指導をいう。以下同じ。)が提供できる体制を整備していることをいうものであり、当該業務が自局において速やかに提供できない場合であっても、患者からの求めがあれば連携する近隣の保険薬局(以下「連携薬局」という。)を案内すること。ただし、連携薬局の数は、当該保険薬局を含めて最大で3つまでとする。
(3) 当該保険薬局は、原則として初回の処方せん受付時に(記載事項に変更があった場合はその都度)、当該担当者及び当該担当者と直接連絡がとれる連絡先電話番号等、緊急時の注意事項(近隣の保険薬局との連携により24時間調剤ができる体制を整備している保険薬局は、連携薬局の所在地、名称、連絡先電話番号等を含む。)等について、事前に患者又はその家族等に対して説明の上、文書(これらの事項が薬袋に記載されている場合を含む。)により交付していること。なお、曜日、時間帯ごとに担当者が異なる場合には、それぞれ曜日、時間帯ごとの担当者及び当該担当者と直接連絡がとれる連絡先電話番号等を文書上に明示すること。また、これら連携薬局及び自局に直接連絡が取れる連絡先電話番号等を当該保険薬局の外側の見えやすい場所に掲示すること。
(4) 麻薬及び向精神薬取締法(昭和28年法律第14号)第3条の規定による麻薬小売業者の免許を取得し、必要な指導を行うことができること。
(5) 当該保険薬局の保険薬剤師は、保険調剤に係る医薬品以外の医薬品に関するものを含め、患者ごとに薬剤服用歴の記録を作成し、調剤に際して必要な薬学的管理を行い、調剤の都度必要事項を記入するとともに、当該記録に基づき、調剤の都度当該薬剤の服用及び保管取扱いの注意に関し必要な指導を行っていること。
(6) 当該保険薬局の開局時間は、平日は1日8時間以上、土曜日又は日曜日のいずれかの曜日には一定時間以上開局し、かつ、週45時間以上開局していること。
(7) 当該保険薬局の管理薬剤師は以下の要件を全て満たしていること。
ア 施設基準の届出時点において、保険薬剤師として5年以上の薬局勤務経験があること。
イ 当該保険薬局に週32時間以上勤務していること。
ウ 施設基準の届出時点において、当該保険薬局に1年以上在籍していること。
(8) 当該保険薬局は、地方厚生(支)局長に対して在宅患者訪問薬剤管理指導を行う旨の届出を行うとともに、処方医から在宅患者訪問薬剤管理指導の指示があった場合に適切な対応ができるよう、例えば、保険薬剤師に在宅患者訪問薬剤管理指導に必要な研修等を受けさせ、薬学的管理指導計画書の様式をあらかじめ備えるなど、在宅患者に対する薬学的管理指導が可能な体制を整備していること。また、患者に対して在宅患者訪問薬剤管理指導を行う旨の情報提供をするたに、当該保険薬局の内側及び外側の見えやすい場所に、在宅患者訪問薬剤管理指導を行う薬局であることを掲示し、当該内容を記載した文書を交付すること。
(9) 当該保険薬局において、調剤従事者等の資質の向上を図るため、研修実施計画を作成し、当該計画に基づき研修を実施するとともに、定期的に薬学的管理指導、医薬品の安全、医療保険等に関する外部の学術研修(地域薬剤師会等が行うものを含む。)を受けさせていること。併せて、当該保険薬局の保険薬剤師に対して、薬学等に関する団体・大学等による研修認定の取得、医学薬学等に関する学会への定期的な参加・発表、学術論文の投稿等を行わせていることが望ましい。
(10) 薬局内にコンピューターを設置するとともに、医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)に登録することにより、常に最新の医薬品緊急安全性情報、安全性速報、医薬品・医療機器等安全性情報等の医薬品情報の収集を行い、保険薬剤師に周知していること。(11) 次に掲げる情報(当該保険薬局において調剤された医薬品に係るものに限る。)を随時提供できる体制にあること。
ア 一般名
イ 剤形
ウ 規格
エ 内服薬にあっては製剤の特徴(普通製剤、腸溶性製剤、徐放性製剤等)
オ 緊急安全性情報、安全性速報
カ 医薬品・医療機器等安全性情報
キ 医薬品・医療機器等の回収情報
(12) 薬学管理等の内容が他の患者に漏れ聞こえる場合があることを踏まえ、患者との会話のやりとりが他の患者に聞こえないようパーテーション等で区切られた独立したカウンターを有するなど、患者のプライバシーに配慮していること。
(13) 一般用医薬品を販売していること。なお、一般用医薬品の販売の際には、購入される一般用医薬品のみに着目するのではなく、購入者の薬剤服用歴の記録に基づき、情報提供を行い、必要に応じて医療機関へのアクセスの確保を行っていること。
(14) 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、こころの健康づくり、飲酒、喫煙など生活習慣全般に係る相談についても応需・対応し、地域住民の生活習慣の改善、疾病の予防に資する取組を行うといった健康情報拠点としての役割を果たすこと。
(15) 健康相談又は健康教室を行っている旨を当該保険薬局の内側及び外側の見えやすい場所に掲示し、周知していること。
(16) 医療材料及び衛生材料を供給できる体制を有していること。また、当該患者に在宅患者訪問薬剤管理指導を行っている保険薬局に対し保険医療機関から衛生材料の提供を指示された場合は、原則として衛生材料を患者に供給すること。なお、当該衛生材料の費用は、当該保険医療機関に請求することとし、その価格は保険薬局の購入価格を踏まえ、保険医療機関と保険薬局との相互の合議に委ねるものとする。
(17) 地方公共団体、保険医療機関及び福祉関係者等に対して、在宅業務実施体制に係る周知を自ら又は地域の薬剤師会等を通じて十分に行っていること。
(18) 在宅患者に対する薬学的管理及び指導の実績としては、当該加算の施設基準に係る届出時の直近1年間に在宅患者訪問薬剤管理指導料、居宅療養管理指導費又は介護予防居宅療養管理指導費の算定実績を有していること。
(19) 在宅療養の支援に係る診療所又は病院及び訪問看護ステーションと円滑な連携ができるよう、あらかじめ患家の同意が得られた場合には、訪問薬剤管理指導の結果、当該医療関係職種による当該患者に対する療養上の指導に関する留意点等の必要な情報を関係する診療所又は病院及び訪問看護ステーションの医師又は看護師に文書(電子媒体を含む。)により随時提供していること。
(20) 当該地域において、他の保健医療サービス及び福祉サービスとの連携調整を担当する者と連携していること。
(21) 当該保険薬局は、地方厚生(支)局長に対してかかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料に係る届出を行っていること。
(22) 特定の保険医療機関に係る処方せんによる調剤の割合が90%を超える場合にあっては、当該保険薬局において調剤した後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品について、規格単位数量に占める後発医薬品の規格単位数量の割合が当該加算の施設基準に係る届出時の直近3月の実績として30%以上であること。
(23) 上記(22)の特定の保険医療機関に係る処方せんによる調剤の割合が90%を超えるか否かの取扱いについては、「第88調剤基本料」の「1調剤基本料の施設基準」の(3)に準じて行う。

という23にも及ぶ条件を満たした薬局になるわけです。

これですね。

かかりつけ薬剤師の制度を使っていない方は年末年始病院も薬局も電話繋がらない!ということになりかねないんですよ…。

まあ…。それは置いておいてですね。

一番の問題点は、年末年始は病院も外来が休みのことが多く、診察および処方箋を発行していないわけですよ。

私たち薬局薬剤師は処方箋ないとお薬調剤して渡せないんですよ!

薬剤師は法律で定められていて、

薬剤師法第23条

薬剤師は、医師、歯科医師又は獣医師の処方箋によらなければ、販売又は授与の目的で調剤してはない。

とされています。

また、要処方箋医薬品以外の医薬品というのがあり、要処方箋医薬品以外の薬であれば販売してくれるところがあるかもしれませんが、血圧の薬や糖尿病の薬など定期的に服用している薬の多くは要処方箋医薬品ですので処方箋がなければお渡しできません。

なのでその場合は年末年始も診察してくれている病院を探さなければなりません。

年末年始に受診するといくらぐらいかかる?

さてここからが最も大事なところです。

年末年始は薬局において以下のような点数を算定することができます。

・12/29〜12/30 夜間・休日等加算
・12/31~1/3 時間外加算

夜間休日加算は、40点つまり400円です。

時間外加算は、所定点数の100分の140に相当する点数を加算するとされているので4割増しです。

所定点数というのは「調剤基本料+調剤料+施設基準関係加算」です。

仮に一番調剤料が安い200円、年末年始の日数が4日間、施設基準関係加算なしだとしても220円です。

これの4割り増しなので約300円。

これプラス病院の夜間休日加算(初診の場合)の2,500円がかかります。

さらに初診の場合は3,320円かかります。再診の場合は1,220円なので差額は2,100円。

※健保連HP参照

つまり、病院の方にかかる金額は無知でさっと調べただけなので自信ありませんが、調べた限りでは薬局の80円と病院での4,600円がかかり総額4,680円余計にかかることになります。

上記の計算は10割負担の場合なので3割負担にすると1,404円。

安い薬局を血眼になって探して年間4,000円ほど節約しても年末年始の薬をもらい忘れて血眼になって年末年始も診察している病院を探しても、そんな節約の3割以上はすっ飛ぶわけです。

さらにですね。

偶然そういう安い薬局が家の近くにあればいいですが、わざわざ車や電車で遠回りしてまで安い薬局探したとしても交通費もかかるし時間も浪費するわけなので差し引き0に近いですよ…。

まとめ

つまり今回何が言いたいかというと、いつも飲んでいる薬だから安いところでと考えるよりも年末年始の薬を忘れずに貰ってほしいということです。

年末年始にも診察している病院を血眼になって探したり、少し安い薬局を血眼になって探したりするよりも生命保険などの見直しなど他の節約の方がよっぽど効果が高いことが多いです。

そして何より薬関係の節約であれば、薬を飲まなくてもいい体調になることが一番の節約になること、そのお手伝いも薬局薬剤師の中でもしている薬剤師さんが身近にいるかもしれません。(もちろんどうしてもやめられない薬もありますが…。)

毎年年末年始に薬をもらい忘れたからなんとかしろとお叱りの電話を頂戴しますが、いくらお叱りを受けても渡せないもんは渡せないんです…。

薬剤師法第23条に違反した場合は「一年以下の懲役若しくは五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」という罰則もあります。

私たち薬局薬剤師も渡せるものなら渡したいです。

どうぞご理解の上、計画的に診察を受け、処方してもらってください。

※ざっと調べただけなので間違いなどありましたらご指摘いただければ幸いです。

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