チアジド系は脳卒中後の骨折を減らしますか?

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論文のPECO

P : 新たに虚血性脳卒中と診断された7470名

E : チアジド系の服用

C : チアジド系の服用なし

O : 股関節骨折

※20歳未満、2000年以前の脳卒中の既往歴、股関節骨折の病歴、指標入院中の股関節骨折同時診断、指標入院中の死亡は除外されています。

真のアウトカムか?

論文のアウトカムは真のアウトカムか? → 真のアウトカム

調整した交絡因子は?

調整した交絡因子は何か? → 傾向スコアマッチングされている。

年齢、性別、収入、都市レベル、高血圧などの疾患、脳卒中の重症度、ACEi、ARB、Caブロッカー、βブロッカーなどの使用などなどtable1のベースラインの差異がマッチングされている。

結果

追跡期間2年間。

股関節骨折の発生

チアジドあり 8.5(1000人年)

チアジドなし 13.9 (1000人年)

p=0.003

HR=0.65 (95%CI 0.47~0.90)、p=0.009

調整後

HR=0.64 (95%CI 0.46~0.89)、p=0.007

股関節骨折発生までの期間

チアジド系を1〜90日間使用した患者 0.99年

チアジド系を91〜365日間使用した患者 1.08年

チアジド系を>365日間使用した患者 1.39年

チアジド系なしと長期(>365日)のチアジド系使用者との比較

HR = 0.42 (95%CI 0.22〜0.81)、p=0.010

調整後

HR = 0.41 (95%CI 0.22~0.79)、p = 0.008

まとめ

脳卒中後ではチアジド系を服用していた方が骨折が少なく、さらに長期服用で減りそうだという結果。

年齢を見ても60歳以上が80%ほど(80歳以上は17%ほど)で比較的高齢な方が対象になっていますし、脳卒中後ということで比較的転倒リスクも高い群と考えることもできます。

前回とりあげた論文を含めても骨折に関しては有用なのではないかと思えます。

が、骨折を目的に利尿薬に変更するかと言われるともっと総合的に考える必要があるかなと思います。

とりあえず…。骨折はある程度減らしそうかな。

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