水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムとロスバスタチンの相互作用

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気になったアブストラクトだけしか読めない論文をピックアップです。

ロスバスタチンの添付文書上では「水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムは血中濃度が50%に低下することが報告されている。本剤投与後 2 時間経過後に制酸剤を投与した場合には、本剤の血中濃度は非併用時の約80%であった。」とされています。

また、薬物動態のところには、「制酸剤を同時併用投与した場合、ロスバスタチンのCmax 及びAUC0-24hrはそれぞれ50%及び46%まで低下したが、ロスバ スタチン投与後2時間に制酸剤を投与した場合には、ロスバスタチンのCmax及びAUC0-24hrはそれぞれ非併用時の84% 及び78%であった。」としています。

お題論文

The effect of a combination antacid preparation containing  on rosuvastatin pharmacokinetics.

PMID:18355422

本文要約

水酸化アルミニウム(220mg / 5mL)と水酸化マグネシウム(195mg / 5mL)の制酸剤とロスバスタチンの相互作用を検討したオープンラベルのクロスオーバー試験です。

健常者14名に、1日あたりロスバスタチン40mg単独、ロスバスタチン40mg +制酸剤20mL、ロスバスタチン40mg +制酸剤20mLをロスバスタチンの2時間後に服用の3群。

制酸剤は20mlなのでこの試験での水酸化アルミニウムは880mg、水酸化マグネシウムは780mgになります。

ロスバスタチンと制酸薬を同時に投与した場合、制酸剤はロスバスタチンAUC(0-t)を54%(90%Cl 0.40〜0.53)、C(max)50%(90%CI 0.41~0.60)低下させたとしています。

制酸剤をロスバスタチンの2時間後に投与した場合、制酸剤はロスバスタチンAUC(0-t)を22%(90%CI 0.68~0.90)、C(max)を16%(90%CI 0.70~1.01)減少させた。

まとめ

反復投与の効果は研究されていません。

また、日本だとロスバスタチン40mgは疑義しちゃう…。だってロスバスタチン5mg8錠ってことでしょ…。

添付文書上だと「10mgでもダメな場合1日最大20mgまでとする。」とあるので40mgはちょっと…。

また、添付文書上での水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムとの併用は併用注意に記載されています。

水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムの合剤であるマーロックス(水酸化アルミニウム

448mg/g、水酸化マグネシウム400mg/g)も処方されてるのあまり見たことありません。

市販薬だとコランチルA顆粒が乾燥水酸化アルミニウムゲル(400mg/包)と酸化マグネシウム(200mg/包)が含まれています。

論文では上記制酸剤を1日3回に分けて服用したとあるので制酸剤の用量はこの論文より多く摂取することが多いでしょう。

しかし、酸化マグネシウムとの相互作用はまた違う話だろうし、2.5mgや5mgの場合はどうかわからない…。

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