エクオールに関する現段階でのまとめ

カテゴリー




全4回にわたって色々調べてみたエクオールですが最後の最後に現段階で私が調べたことをまとめておこうと思います。

まとめないと忘れちゃいますからね…。(笑)

更年期障害に対する効果

まず、エクオールの更年期障害に対する効果ですが、エクオール非生産者ではある程度の効果が期待できるかもしれません。

ただし、あらかじめプラセボで効果があった対象者を除外していたりアブストラクトしか読めなかったり、有意差ありとしかわからないためかなり効果の程度には疑問が残ります。

プラセボ効果ってなかなか侮れないんですよ…。

また、更年期障害でエクオールを服用する場合効果は服用開始12週間ほどで効果判定を行い理由は後述しますが数年単位の服用は慎重に判断したほうがいいと思います。

骨粗鬆症に対する効果

こちらもエクオール非生産者であればある程度の効果が期待できるかもしれません。

しかしこちらもいずれもアブストラクトのみであり骨密度や尿中デオキシピリジノリンという代用のアウトカムでの判定のみとなっています。

骨粗鬆症の治療の目的は骨密度の低下を抑えることも大事ですが、なにより骨折を防ぐことが目的です。

なので、骨密度や尿中デオキシピリジノリンも大事ですが、これらの検査値が今回報告された数値くらい抑制された場合にどれくらい骨折が予防できたかがわからないので評価に苦しみます…。(それくらい臨床試験するなら医薬品で出すよ…。と言われそうですが…。)

シワに対する効果

シワに対する効果も上述した更年期障害、骨粗鬆症と同様です。

有意に減少したというだけでどれくらいなのかがさっぱりわかりません…。

アブストラクトしか読めないのが悔しいですね…。

乳がんに対する効果

「equol breast cancer ncbi」で検索するとわんさか論文が出てきますが、効果があるという報告だったり、ないという報告だったりが混在している印象を受けます。

ただ、日本での乳ガンの発症というアウトカムを設定した論文が見つけられず違うのに逃げたわけです。(笑)

S-(-)equol producing status not associated with breast cancer risk among low isoflavone-consuming US postmenopausal women undergoing a physician-recommended breast biopsy.PMID:24461312

ではバーミンガムでの横断研究ですが全乳房病理、乳管過形成、乳ガンのオッズ比にいずれも有意差なしという結果。

おみそ汁や大豆イソフラボンの摂取には乳がんをある程度抑制するかもしれないという論文が報告されていますが、エクオールではまた違う結果が出る可能性はあると思います。

まだ私の中でははっきりと乳がん減るとは言い難いな〜っという印象です。

肝細胞がんに対する効果

これは効果というより長期間の摂取がリスクになる可能性があるということですかね。

また、交絡因子の影響も無視できないと思います。

しかし、これもダイゼインやゲニステインでの検討なのでエクオールにそのまま当てはまるとは言えません。

乳がん同様結果が異なる可能性は大いにあります。

また実際に使用したときのリスクとしては大きくないかもしれません。

ただ、結果としては重大なのでこちらも慎重な判断が必要かなと思っています。

まとめ

Women’s Health InitiativeはHRTガイドライン上でHRTの乳がんリスクへの影響は小さいとしながらも5年以上の使用でリスクが上昇したという報告から5年以上の継続を行う場合には再度リスクについて説明し同意を取ることとしています。

HRTの乳ガンリスクの上昇は服用期間が長期になればなるほど上昇すると報告されているためで、さらにHRTの中止により3〜5 年で消失とされています。

また、治療目的に応じて投与量や期間を決めるべきで一律に決めるべきではないとも記載されており、HRTの継続については少なくとも1年に1回は投与の必要性とリスク評価を検討することも勧めています。

また、HRTガイドラインでは今までの観察研究からHRTは大腸ガン、胃ガン、食道ガンのリスクを減少させる可能性が示唆されていると記載されています。(少なくともリスクは上昇しない。)

大腸ガンに関しては長期間の服用でリスクが減るかという強いエビデンスはないとしていますし、乳ガンのリスクもHRTの影響は小さいということですが、まさにあちらを立てればこちらが立たずという状態でしょうか。

エクオールに関してもまだわからないところも多いですが、乳ガンは減らすけど肝細胞ガンは…。とかにならないといいなと思います。

私が論文を見つけられなかった可能性も大いにあるのでどなたかご存知でしたら教えてください。

現在の私が最後に言えることは、エクオールは手放しで勧めることは少し気が引けますが、年単位で服用するなら効果判定とリスク評価をして欲しいなと思います。

スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする