エクオールではなく大豆製品を摂取すると乳がんになりにくいですか?

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エクオールシリーズの最後はやはり乳がんでしょう。(この記事で最後ではないけど。)

誰しもが気になるところだと思います。

しかし、文献を検索してみるとなかなかはっきりしたものが出てこずモンモンとしています…。

なので今回はサクッと日本の多目的コホート研究であるJPHC studyがわかりやすくまとまっていたのでそれを読んでみました。

ただし、このJPHC studyでは大豆製品と乳がんの関係性の研究で厳密にはエクオールとは違うと思われます。

このJPHC studyより前にもいくつかのコホート研究が行われているようですが、効果があるとないとで結果が分かれていて一致していない様子。

お題論文

「JPHC study 乳がん 大豆」でググると出て来ます。

論文のPECO

P : 40~59歳の女性27,435人

E : 自記式アンケートで、「みそ汁」に対して、ほとんど飲まない、週に1-2杯、週に3-4杯の4つのカテゴリ化。 「大豆、豆腐、油揚、納豆」に対して、週1-2回以下の人が少なかったので、週に1-2回以下、週に3-4回、ほとんど毎日の3つに再カテゴリ化。「イソフラボン」については、上記2項目からイソフラボン成分表を用いて摂取量を計算し、摂取量順に少ないほうから順に4カテゴリ化しました。

O : 乳がん罹患

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → 真のアウトカム

調整した交絡因子は?

調整した交絡因子は何か? → 喫煙、食生活(38項目)、身体活動、既往歴、職業、教育歴、性格、出産歴など

Cox回帰モデルで相対ハザード比が推定されている。

結果

乳がんリスクのハザード比

みそ汁

1日1杯未満 1.0

1日1杯  1.1

1日2杯  0.74

1日3杯以上  0.60

摂取量が増えると乳がんリスクが有意に減少。

大豆、豆腐、油揚、納豆

ほとんど食べない  1.0

週3〜4回  0.83

ほとんど毎日  0.81

摂取量が増えるほど減少傾向にはあるが有意差はなし。

イソフラボン摂取量による差

摂取量最小 1.0

摂取量2番目に少ない  0.76

摂取量3番目に少ない  0.9

摂取量最大  0.46

摂取量最大の群で有意に減少。

閉経前と閉経後での比較では閉経後では有意に減少。閉経前では明らかな関連性なし。

まとめ

他の交絡因子の影響も考えられると思いますがおみそ汁1日3杯摂るやイソフラボンの摂取は乳がんリスクは少なくとも上がることはなさそうな結果。(この報告だけで乳がんが減るとするのは少し無理があるかなという印象。)

エクオールはこのイソフラボンが体内で代謝された物質になるため、エクオールの乳がんに対する効果は私の現時点での知識では不明。

次回は同じこの多目的コホート研究で他に気になる結果が出ているので次回はそちらの論文を読んでみたいと思います。

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