エクオールは更年期症状にどれくらい効果がありますか?

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エクオール。ご存知ですか?

恥ずかしながら…。私は今知りました…。

今知ったついでに調べてみようと思ったわけです。

エクオールは現在、更年期障害や骨粗鬆症などの効果が期待されていてさらに乳がんに!なんてサイトも見受けられます。

今現在エクオールに認められているとされる作用は、

  1. エストロゲン様作用
  2. 抗エストロゲン作用
  3. 抗アンドロゲン作用
  4. 抗酸化作用

なので上記のような更年期障害や骨粗鬆症、乳がんに!という話になるのでしょう。

大豆イソフラボンの一種が腸内細菌で分解されてエクオールができるそう。

少しだけですが理論的な部分はわかりました。

しかし、ここが人間の不思議なところで実際にこれらの成分を摂取してみても思ったほどのもしくは理論通りの効果が得られないという話も多いんですね…。

なので、実際どれほどの効果がありそうなのか本当にたくさんの論文が報告されていたので少しだけ読んでみたいと思います。

参考文献1

お題論文

New equol supplement for relieving menopausal symptoms: Randomized, placebo-controlled trial of Japanese women

PMID: 19131846

論文のPECO

P : 40~59歳の日本人女性

E1 : エクオール10mgを1日1回

E2 : エクオール10mgを1日3回

C : プラセボ

※イソフラボンの摂取は20mg/dayに制限
O : 更年期症状および気分状態のアンケート

※身体検査および血液および24時間尿収集は二次アウトカム?

一次アウトカムは明確?

一次アウトカムは明確か? → 不明

真のアウトカム?

真のアウトカムか? → アンケート調査だけど更年期症状そのものなので真のアウトカム(?)

ランダム化されてる?

ランダム化されているか? → タイトルにrandomizedとあり

盲検化されてる?

盲検化されているか? → アブストラクトのdesignにdouble-blindと記載あり

ランダム化は保持された?

ランダム化は最終解析まで保持されたか? → 不明

結果

エクオール10mg1日3回の群では介入後、閉経周辺期/閉経後のエクオル非生産者において、うつ病以外のすべての更年期症状スコアにおいてベースラインから有意な減少を示した(P <0.01)。

プラセボと比較して、エクオール10mg1日3回群では、うつ病スコア(P <0.05)、緊張 – 不安(P <0.05)、うつ病 – 脱落(P <0.05)、疲労(P <0.01)、気分のプロファイルのVigor(P <0.05)の増加が認められた。

まとめ

アブストラクトしか読めないので色々不明…。

そしてプラセボ群、エクオール10mg1日1回群、1日3回群で比較されているようですが、アブストラクトの結果には1日1回群の記載はなし。

1日3回群では1名に全身発疹が起きていますが、プラセボとの比較で有意差ありという結果。

参考文献2

お題論文

Equol Improves Menopausal Symptoms in Japanese Women


PMID 20484552 

こちらの方が参考文献1の結果がもう少し詳しく載っていますがグラフを見ると1日1回群とプラセボとの有意差はなさそう。

投与量を見つける研究

ここでは、エクオールが1日量それぞれ2mg、6mg、10mg、プラセボで12週間服用した時を検討しており、プラセボ群と比較して更年期症状、特に肩こりが6週で有意に改善。

確認するための研究

この部分では、スクリーニングピリオドの4週間で全ての対象者がプラセボを服用し、SMIが50%減少した対象者は最終解析から除外。

※SMIとは…簡略更年期指数のこと。「SMI 更年期」でググると出てくる。

プラセボとエクオール10mg(1回5mgを1日2回)で12週間摂取した場合のホットフラッシュ(ほてり?)の頻度と重症度は有意に低下。肩の硬さの重症度の大幅な低下がプラセボより大きかった。

バイタルサインと臨床検査結果に変化なし。

まとめ

参考文献2を見ると参考文献1のプラセボとエクオール10mg1日1回は有意差が内容に見える。

また、Confirmation study of natural S-equol supplementではプラセボ効果が見られた対象者を除外しているがそれっていいのか?

プラセボ効果があった対象者がどれくらいいて、どれくらい除外されたか不明なのが残念…。

除外された対象者が少なければ問題はないのかもしれないけど…。

二つの論文を読んでの個人的考え

う〜ん…。

アブストラクトだけでは限界がありますが、効果は期待できるかもしれません。

参考文献2ではグラフから読み取ると5くらい更年期症状の総スコアが下がるように見えるけど楽にはなるのかな。

1日30mg摂取した場合だけど…。

でも参考文献2見ると1日10mgで効果はありそう。

エクオールを作れないもしくは作りにくい人なら効果はある程度期待できるかもしれません。

とりあえず更年期障害に対するエクオールの効果判定は12週間ほどでしてもいいかもしれませんね。

ちなみに、ガイドラインだと更年期障害の治療の第一選択はホルモン補充療法(HRT)とされていて、HRTガイドラインによると「3カ月から3年の投与した24のランダム化比較試験のメタ解析では、ホットフラッシュがプラセボ群に比べ1週間の発現回数で75%の減少、症状の強さは1/10程度となり、ともに有意な改善だった。」とされています。

参考文献2では有意に低下としかわからないため、HRTとの比較はできませんがガイドライン読む限りではHRTはかなりの効果ですね。

最後に注意ですが、参考文献1では30mg摂取で全身発疹が1名出ていますし、乳がんのリスクもわかっていなさそうです。

絶対ダメですからね!用量無視して1日30mg摂取したら!

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